台風で太陽光パネルが吹っ飛ぶ
先日の台風21号は関西を直撃。
25年ぶりの強烈な台風は各地に爪痕を残していった。
一番は大規模な停電発生。(長浜市、米原市で停電)
そして、看板の破損や屋根の破損、物置やガレージの倒壊などもあった。
そして、
うちのお客様で被害はなかったが、
「太陽光パネルが飛んでいった」という目を疑うようなニュースが
ネット上でかけまわった。
例えばこれ
【台風21号】あちこちの大規模ソーラーパネルが強風に飛ばされる… → ネット「メディアはこれをなぜか一切報道しない。ならばネットで拡散だ!」
NAVERのまとめサイトにも(こちらは台風15号)
もう目を疑うような光景。
太陽光パネルだけでなく、
小屋が倒壊したり、ビルの屋根が飛んでいったり、車が倒れたり、
とんでもない被害が起きた。
まぁ主に悪徳業者の施工だと思われる。
もしくは、安い金額で買い叩いた結果、こういう施工されたのだろう。
北海道の地震で大停電
そして今日、北海道で大きな地震。
いたるところで液状化が発生。
大停電になっている。
今年の夏は記録的な猛暑からはじまり、
台風、地震と
とんでもない天災が連続で起きている。
生活の大部分を電気に頼っている以上、
停電になると本当に困る。
そこで、蓄電池の出番がやってくるわけだが、
停電なのに「蓄電池が動いていない!」という報告を聞いている。
せっかく購入した蓄電池。
停電時に使えないなんて意味ないじゃないか!と思われそうなので、
ちゃんと考察しようと思う。
停電時に蓄電池が動かない
2つの理由
主な理由は2つ
1:自立運転の手動モード
通常の蓄電池は「連係運転」になっているので、
これを「自立運転」に変えることで停電時でも電気が使えるようになる。
この自立運転への設定変更はモニターで操作するのだが、
操作方法には「手動」と「自動」の2種類がある。
手動は文字通り、停電になったらモニターで
連係運転から自立運転に操作しなくてはいけない。
自動の場合、
停電が発生したら約5秒後(機種によっては最大30秒)自立運転に切り替わり、
停電が復旧したら通常の連係運転に切り替わります。
ただし、蓄電池の工場出荷状態は「手動切り替え」になっているので
事前に、モニターの設定から「自動切り替え」に設定しなくてはいけない。
停電時に蓄電池が動かない一番の理由は
この自動設定にしていないということ。
2:家中の電気が使えると思っている
蓄電池に繋げれる電気は分電盤のブレーカーひとつだけだ。
そのブレーカーがキッチンに配線されているなら、キッチンの電気は使えるが
リビングのテレビはつながらない。
蓄電池を設置すれば、
家中の電気がいつもと同じように使えると思われがちだがそうではない。
蓄電池用パワコン1つに付き、1つのブレーカーが使えるのだ。
この2つが停電時に蓄電池が動かない理由だ。
万一、それ以外で蓄電池が動かないのであれば連絡したほうがいい。
もしかしたら故障してるかもしれないからだ。
天災は忘れた頃にやってくる。
日本での大きな地震は
1995年、阪神淡路大震災
2004年、新潟県中越地震
2011年、東日本大震災
2016年、熊本地震
2018年、北海道地震
これ見るとわかるように、
だんだん大きな地震が起きる間隔が狭くなっている。
(阪神淡路大震災から順に9年後→7年後→5年後→2年後)
電気に何もかも頼ってる今の時代、
蓄電池というのは自分の身を守る最新設備かもしれない。
ちなみに、
灯油ボイラーやガス給湯器、ガスコンロは停電したら使えないです。
うちはオール電化じゃないから安心とか言ってる人は大間違い。
灯油もガスも使えません。
最終ライフラインの電気が止まるということは
死に直結する可能性があるということです。
その最終防衛ラインを他人に任せるのではなく自分で守るのです。
家族の命を守るのはあなたの役目です。
最後に感電について
台風の影響で、水につかった太陽光発電の設備はパネルなどに触れると感電するおそれがあるとして、
経済産業省は設備に近づかないよう呼びかけています。
経済産業省によると、
和歌山県有田市の太陽光発電所では、台風21号の影響で設備が水につかったり、破損したりして、
一時的に発火したという報告があったということです。
太陽光パネルは水につかったり壊れていたりしていても光が当たると発電し、
触れると感電するおそれもあるとして、むやみに近づかないよう呼びかけています。
太陽光パネルは直流の電気だから要注意です。