蓄電池の訪問販売トラブル急増
蓄電池の販売に関する苦情が全国で多発しています。
実際、2016年度の3倍以上の苦情が国民生活センターに寄せられています。
6月3日の読売新聞オンラインでも
「蓄電池の勧誘トラブル急増」という記事がでました。
停電時でも使える「家庭用蓄電池」の購入や勧誘に関するトラブルが相次いでいるとして、国民生活センターは3日、注意を呼びかけた。2020年度に全国の消費生活センターなどに寄せられた相談件数は1314件に上り、17年度の2.4倍に急増した。
突然、自宅に訪問して「この値段は今日限り」と購入をせかされたり、長時間にわたって勧誘されたりといった相談が相次いでいる。太陽光パネルの無料点検をうたって訪問を受け、うその説明で蓄電池の購入を勧誘されるケースもあった。
住宅の太陽光発電で余った電力を買い取る「固定価格買い取り制度」が19年以降、順次終了していることから、同センターはこうしたトラブルが続くとみて、「突然、訪問されてもその場で契約はせず、事業者名や目的を確認し、疑問があれば、消費生活センターなどに相談してほしい」としている。
参照:国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20210603_2.html
太陽光パネルの無料点検で訪問した
事業者に嘘の説明で勧誘された
事業者が「市から委託された」と太陽光パネルの無料点検で訪問した。
後日点検してもらったところ、
「売電するための装置の一部が壊れている」
「太陽光パネルが破損している可能性が高い」等と説明された。
最初に訪問した担当者から、「売電するための装置の修理をするよりも家庭用蓄電池を購入した方がいい」と勧誘され、「国の補助金が出るので安くなる」と言われたこともあり、約200万円の家庭用蓄電池の契約をした。
ところが後日、訪問した工事担当者からは「売電するための装置は壊れていない。部品もモーターも正常だ」と言われた。勧誘時の説明と異なり、事業者に対して不信感が募ったので解約したいがどうすればよいか。
その他、以下のような相談も寄せられています。
既に太陽光発電設備を導入している消費者に対して
- 以前太陽光パネルを契約した事業者に契約金額等について十分な説明なく勧誘された
- 「今なら工事費、設置費無料」等と長時間勧誘された
- 事業者から「補助金の申請は代行する」と説明されたが実際は申請されていなかった
太陽光発電設備を導入していない消費者に対して
- 電力会社の関連会社を名乗る事業者に「電気料金が安くなる」と勧誘された
- 「安くできるのはあと2件」等と急かされ、よく検討せずに契約してしまった
基本的に、飛び込み営業や電話勧誘などの訪問販売で買うのはおすすめできません。
悪徳業者の可能性が極めて高いです。
ボッタクリや手抜き工事の被害にあいたくなければ、
県外から来る訪問販売の業者から買うのは止めておきましょう。
蓄電池の訪問販売についてYouTubeで私見を述べました。
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